2015年04月07日

幸田姉妹〜洋楽黎明期を支えた幸田延と安藤幸〜

先生がAll Aboutのブログで紹介されていた萩谷由喜子さんの作品を読みたかったけれど最寄の図書館になくて、それは予約取り寄せをすることにして、萩谷さんの他の作品でなんとなく気になったのがあって借りてみました。

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幸田露伴を兄に持つ延さんと幸さん。
お琴に精通していたこの姉妹が洋楽に触れ合い、逆境に耐えながらもピアニスト、ヴァイオリニスト、作曲家として活躍していく姿がとても生き生きとしていて、この頃の人々の躍動感や洋楽への憧れがキラキラ輝いて伝わってきて、なんだか羨ましい気持ちさえ感じてしまいました。
読書をろくにしない私でも名前だけは知っている森鴎外や島崎藤村が普通の生活の中に登場したり、滝廉太郎が身近にいたり・・・。
そして、留学先では同時期ブラームスやブルックナーが健在していたなんて・・・。
クラシックの音楽を聴いたり弾いたりする時に、歴史の教科書を読んでいるような気分だった私を、例えれば、『日刊音楽新聞』を読むような気分にさせてくれる、クラシックを丸ごとごっそり身近な存在に感じさせてくれる、平成の時代の日々にクラシックな人々を連れてきてくれる、そんな本でした本
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2014年01月16日

楽園のカンヴァス

NHKの読書番組だったでしょうか?(読書番組って言っちゃう私もナンですが・・・ふらふら)紹介されていて、図書館に予約していました。
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』
今年になってやっと順番が回ってきました。
絵心ゼロ、美術館に行っても5分で出口までたどり着いてしまうような私にとって、とっつきにくいかなと最初恐々読み始めましたが、ストリーの運び方が面白くて、ドンドンすすんでいきます。
絵は果たして本物か贋作か・・・。
ルソーとピカソが目の前に現れてくるようで、最後はミステリアスな展開もあって、飽きることなく読めました本

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2013年05月31日

なんでベートーヴェンはシチューをほっぽったか

これが原書のタイトルですが、日本語版はちょっと違います本

もし大作曲家と友達になれたら・・・
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続・もし大作曲家と友達になれたら・・・
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天才たちはみんないつも品行方正・・・ンなぁ〜わけはなく、ずっと個性的で人間らしくて、いいところもダメなところも強烈で魅力的。
興味深いエピソードや、お薦めの曲などが易しく楽しく書かれています。
あの作曲家とこの作曲家がこんなところで接点があったなんてひらめき・・・と、今更ながらですが発見があって面白かったです。

るんるん登場する天才たちは・・・
1巻:バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ストラビンスキー
2巻:ヘンデル、ハイドン、シューベルト、ドヴォルザーク、フォーレ
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2012年09月01日

希望の地図〜3.11から始まる物語

重松清さんのドキュメントノベル。
東日本大震災の被災地を、不登校の中学生と一緒に訪ね歩きます。

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本の冒頭に掲載されている写真を見ながら、被災者一人ひとりとの会話に触れ、ニュースなどで見聞きしてきた被災地のその後を思うと、各章ごとに胸がしめつけられるようで言葉が浮かびません。
被災された方々の、そして作者と少年の印象に残る言葉、たくさんありました。
たくさんありましたが、私ごときが持ち合わせている表現力では、感想などとてもとても綴れません。

重松清さんの作品は好きで、今まで何冊か手にとってきました。
ライフワークにしている“いじめ”をテーマにしたものも多く、それも身近で分かりやすいシンプルな言葉で子供の心を表現しているためなのか、その思いが純粋に伝わってくるようでドキッとさせられることがたびたびあります。

『希望の地図』への思いは・・・
私に出来ること、誰でも出来ることは・・・

いつまでもあの日を忘れない
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2012年08月27日

夏への扉

夏になる前に読みたいと思って図書館に予約していましたが、夏も終わろうとしている今頃やっと順番が回ってきました本
ロバート・A・ハインラインのSF名作です。

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バック・トゥ・ザ・フューチャーと白雪姫を足して2で割った感じかな。(違うか・・・たらーっ(汗)
タイムマシンと発明品を軸に繰り広げられ、最後は気分爽快ハッピーエンドかわいい

読んでいてふっと思ったのは、ハインラインの未来であった2000年をもう10年以上も過ぎた今、私たちはハインラインの想像していた世界にいるのだろうか?
食器洗い機は出来たけれど、あくまでも食器を人間がその箱の中に入れなければ始まらない。
蛇口をひねって、洗い物の食器の形・大きさ・汚れの種類を見分け、スポンジに洗剤を適量含ませ、割れないように洗い、水切りカゴに今日の食器が全部収まるよう計画的に並べる・・・なんて、高度な食器洗い機はまだ電気屋さんには並んでいない。
人間って凄いひらめきって改めて見直しました。
こんな家事のひとつをとっても、ロボット化するなんてまだまだずっと先かな。
冷凍睡眠の経験をした人にも会ったことないし・・・。

そして、もうひとつ。
私は果たして、私自身の“夏への扉”を持っているのだろうか?
寂しくて情けないけれど、自分でもよく分からない。
だから、“夏への扉”を持っている人が羨ましい。

猫が好きで、時間旅行が好きで、してやったりのハッピーエンドがお好きな方にはお薦めです。
山下達郎の“夏への扉”を聴きながら、夏が終わる前に〜〜るんるん
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2011年10月05日

だいじょうぶ3組

作者である乙武洋匡さんがモデルであろう小学校5年生の先生の一年間の物語本

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「フツー」って何?
そもそも、「フツー」って言い出した時点で、ある種のものさしを持っているんだな。
ものさしを持ったまま大人になってしまった私が、果たして今からものさしを手放して歩んでいくことが出来るだろうか・・・?

この小説を読んでいたら、今までで一番印象深かった先生の思い出が蘇ってきました。
奇しくも、小学校5年生の時の担任T先生です。
T先生はなにしろ熱いexclamation×2

朝のホームルームは連絡事項は軽く済ませ、その日に感じたこと、気になったことを話し始めます。
もう話しているうちに本人でも生徒でも止めることが出来ないくらい燃えてきますどんっ(衝撃)
そのまま、1時間目の授業に突入。
1時間目が国語だろうが算数だろうがお構いなし。
「緊急道徳」「臨時道徳」「なだれ込み道徳」・・・と化します。
興奮しすぎてツバが飛ぶから、一番前の生徒たちは机が汚れないように下敷きを立ててバリケードにしたものですダッシュ(走り出すさま)
今となってはひとつひとつの内容など思い出せないけれど、この小説の主人公赤尾先生のように、黒板にたくさんの円やら字やら書きながら、必死で小学生の私たちに何かを伝えようとしてくれました。
その情熱が今でも忘れられません。
私はこの時間がとっても楽しかった〜〜揺れるハート

クラス替えの前の春休み、T先生のアイデアで自主遠足に連れて行ってくれましたわーい(嬉しい顔)
近くの駅にみんなで集合して、電車に乗って、田んぼに行って、T先生が作ってくれた歌集の歌を歌いながら畦道を歩いて・・・るんるん
今こんなこと勝手にしたら、教育委員会やPTAに怒られちゃうのかな。

言葉だけじゃなくて、たくさんの行動で私たちへいっぱい愛情を伝えてくれたT先生を懐かしく思い出していますいす
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2011年07月30日

行かずに死ねるか!

夏休みにこんな本はどうかなと思って・・・本

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ちょうど一年前、入院先のロビーで“ご自由にお持ち下さい”と書かれた本棚から見つけました。他に読みたくなるような本もなかったし、なんとなく手に取ったのが石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか!」。一念発起した作者が自転車で世界一周するエッセイ。

読んでみたら面白かった!病院のちっとも面白くない天井とカーテンばかりに退屈していた私を、自由でスリルのある世界の旅へと連れて行ってくれました。作者と一緒にクタクタになったり、星空を見上げたり、世界中の美味しいものを食べたり〜〜。もちろん妄想ですが・・・ファーストフード

世界一周の旅を読み終えて、もし私ならもう一度行ってみたいと思った所は、アフリカ。やっぱり人々の生命力、躍動感は圧倒的ですリゾート

続編で「いちばん危険なトイレといちばんの星空」もあります夜
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2011年07月10日

小さいおうち

これも、去年の夏に予約したから、約一年待ちました家

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昭和の初期を舞台にした女中さんの回想録。「家政婦は見た」なのかとちょっと思ったけど、全然違います。しっとりと物語は進んでいき、ラストの展開はドキッとさせられ、私の妄想が止まりませんひらめき

ゆっくり読もうと思ったのに、面白くて止まらなくなって、一日でアッと言う間に読んでしまいました。

もし、私が監督でこれを映画化するとしたら、美しい奥様は誰にしようかしら〜映画

さすが、人気の直木賞受賞作品でした本
posted by ekko at 21:37| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月09日

船に乗れ!

ピアノのお友達に紹介して頂きました。順番がくるのを楽しみにしていましたが、私に想像以上の印象を残しました。音高の男子生徒を主人公にした青春小説・・・だけでは決して終わらない、後味の深い本でした。この一年読んだ本の中でも最高かも知れません本

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文中に登場するメンデルスゾーンのピアノトリオ(カザルス、コルトー、ティボー)と全く同じCDを、図書館で本と同時に借りることが出来ました。この音楽をBGMに読めたのもラッキーでした手(チョキ)

これに味をしめて、文中の交響曲や室内楽などタイトルが気になるごとにYouTubeで検索し、流しながらの読書タイム。「この曲を弾くためにこんな思いを巡らせているのか〜」「この曲が彼ら彼女らをこんなにも惹きつけたのか〜」など、本を読んでいるのに、まるで映画を観ているようで、立体感があって楽しかったでするんるん

あれもこれもと感想文が頭をよぎるのですが、どこまでのネタバレならOK!なのかよく分からないので躊躇しています。ひとつだけ、音楽を専攻している若者に影響を与えてくれるのが、音楽専門の大人たちだけとは限らない・・・ということが、私には一番嬉しかったです揺れるハート

音楽に限らず、芸術って、人を作っていく全てのものから生まれてきてからこそ、感動があり、影響力、説得力があるのだと思いましたぴかぴか(新しい)
posted by ekko at 12:21| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

三島屋変調百物語

ピアノが弾き辛い腹いせに、ここ一年読書三昧です。図書館が近いので買い物ついでにちょこちょこ寄れるのが拍車を掛けました。本当は読書は苦手だったのに、最近は読む本が切れると落ち着かなくなっています。少しずつひとこと感想文でも綴ってみようかな本

今日、順番が回ってきてやっと借りれたのが、藤谷治さんの
「船に乗れ!1合奏と協奏」
「船に乗れ!2独奏」
ピアノのお友達に勧めて頂きました。楽しみだなぁ〜。ちなみに、3までありますが、それはまだ順番待ち。

そして、返してきた本は、宮部みゆきさんの「あんじゅう−三島屋変調百物語事続」です。この本は一年近く待ちました。「おそろし−三島屋変調百物語事始」も面白かったけど、宮部さんの作品の中でも柔らかいタッチで読みやすいと思います。ほのぼのとした挿絵もお話の世界に誘ってくれますモバQ

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ちなみに、一年待ってもまだ回ってきそうもない本は、宮部みゆきさんの「小暮写真館」と冲方丁さんの「天地明察」です。早く読みたいけどもう半年は掛かりそう〜〜バッド(下向き矢印)
posted by ekko at 12:06| Comment(4) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする